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Black Lives Matter:人種差別をなくすには?日本人である私たちが知るべきこと

Updated: Jun 4

2020年5月25日ミネソタ州ミネアポリスで、アフリカンアメリカン、黒人男性である George Flyod ジョージ・フロイド が、白人男性である警察官の Derek Chauvin デリック・ショーヴァン によって殺された。


ショーヴァンは自身の膝を8分46秒間、手錠をかけられなんの抵抗もできずに車道に横たわるフロイドの首に強く押し当て続け、その結果としてフロイドは意識を失う。その場にいた他の警察官たち、Tau Thao タウ・タオ、Thomas Lane トマス・レーン、Alexander Kueng アレクサンダー・キュング、は何もせずただ見守るだけ。フロイドは救急車で運ばれ、病院で死亡が確認される。 (CNN参照)


この事件の動画がネット上で拡散され、アメリカ国内各地でプロテスト (抗議デモ) が起きている。デモ隊の一部が暴徒化し、建物は破壊され放火も起こり、その様子が大々的に報じられている。



多数のメディアが取り上げるのは、いかにデモ参加者たちが暴れまわっているか、このプロテストによってどれだけの店が被害を受けたか、などこのプロテストの暴力性ばかり。そもそも何故このような事態になっているのか、私たちが本当に考えるべきことは何か、という大切な部分にはあまり触れられないように思う。


自分の国でも問題が山積みなのだから、他国の話なんてしていないで母国の話をしろ、と思う人もいるだろうし、それが間違いだとは思わない。でもアメリカで何百年もの間なくならない人権問題が、日本に全く関係のないことなのか。



ニュースになるのはほんの一部。毎日なんの罪もない黒人たちの命が白人警官によって脅かされている。もちろん暴力的なプロテストは新たな被害を生み出すし、決して良いこととは言えない。


今までも平和的なプロテストはたくさん行われてきた。でも、それでも何も変わらないからこそ、今もこうやって戦い続けなければならない。自分の仲間が肌の色だけを理由に殺され、言葉で伝えても聞く耳を持たれず、自分の身も危険に晒されている中で、家で大人しくしている方が大変なのだとしても無理はない。


暴力以外の全ての方法で訴え続けてきて、もう他に選択肢がないのだとしたら、黒人以外の私たちが暴力はだめだと彼らに言う権利はないのではないか。


そして元はと言えば、ミネアポリスで建物を破壊し始めたのも白人の一部だと言われている。白人が好き放題しても逮捕されるのは黒人だから。ネット上ではプロテストの本当の姿が映った動画がたくさん上がっている。大多数のデモ参加者は人種を問わず平和的に抗議している。でもテレビでは一部の ”平和的ではない” 黒人が暴れている様子ばかりが映されるのだ。


ニュースの報道だけだといかにも ”白人警官によるたった一度の黒人への暴力” に対して国民が過剰に反応している、みたいに思うかもしれない。でも実際には白人警官による暴力が日常茶飯事で、自分の生まれ持った肌の色だけが理由でいつも命の危険と隣り合わせな人たちが大勢いる。たしかに私たちは当事者ではないけれど、それを知らないでいて良いのか。



私はずっと黒人でも白人でも、ましてやアメリカ人でもない自分が、外野からあれこれ発言するのはお門違いなのかもしれないと思っていた。だからアメリカでの黒人差別に反対していても、声をあげることはなかった。ここ何年もアメリカに住んでいるにも関わらず。黒人の友だちがたくさんいるにも関わらず。


でも今大切なのは、人種に関わらず平和を望む全ての人が声をあげること。私のインスタグラムをフォローしてくれている人は、私が毎日のように載せる差別を無くそうとするストーリーに対して 毎日毎日同じようなことを言っていてうるさい と思うかもしれない。けれど、インフルエンサーでもなんでもない一般人が声をあげることも大切なことの一つなのだと思う。



アメリカに行ったことがない

アメリカ人の友だちがいない

アメリカに興味がない


そんな人たちにも少し考えてもらいたい。日常生活の中でアメリカ生まれの技術・物・事・文化に全く触れずにいることができるのか。そして、


尊敬している黒人のダンサーがいる

ジャズやR&Bを聴くのが好き

応援している黒人のスポーツ選手がいる

好きな映画に黒人俳優が出ている

黒人のファッションやスタイルに憧れている


挙げだしたらきりがない。アメリカなんて自分には関わりがないと思っていても、自分の生活を少しでも豊かにしてくれるエンターテイメントに黒人の文化が関わっている人は多くいるのではないか。


一万歩譲って、もしこれが名前を聞いたこともない、日本と国交もない場所で起きている話ならまだ、知らない、気にしない、でもいいかもしれない。でもアメリカ。政治経済のレベルではなく国民レベルで関わりのある国で、生きる権利を求めて戦っている人たちがいる。


黒人のコミュニティが作り上げた文化を楽しむだけ楽しんで、彼らの葛藤を知ろうとしない、目を背ける。それは黒人のコミュニティへの無言の侮辱にもなるのではないか。


彼らの声に耳を傾けなければならない。




この記事のカバーにも使われている言葉 “Black Lives Matter” は “黒人の命も (他の人種と同等に) 重要だ” と言う意味。そして同名の社会運動は


“アフリカ系アメリカ人のコミュニティが発足者となり、黒人に対する暴力や形式的な人種差別の撤廃を訴えるものである。特に白人警官による無抵抗な黒人への暴力や殺害、人種による犯罪者に対する不平等な取り扱いへの不満を訴えている” (Wikipedia参照)。

Black Lives Matter に対して All Lives Matter “全ての命が重要だ” と反論する人もいる。黒人の命だけではなく他の人種の命だって大切だろう、と。もちろんそれ事体は間違っていない。全ての人の命が大切である。けれど実際に今の世の中で全ての命は本当に等しく扱われているのか。


アメリカで黒人の命が蔑ろにされているからこそ、黒人の命も大切であると訴えているのであって、決して “黒人の命は (白人の命よりも)重要だ” と言っているわけではないのだ。






ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。次は実際に私たちに何ができるのかについて書くつもりです。


このブログは全て私個人の意見・考えです。まだまだ私も勉強している最中なので、疑問や反論がある方はぜひ教えてください。無視するのでも鵜呑みにするのでもなく、話し合うことが何よりも大切だと思います。


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